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愛すべき夫妻の秘密のJIZEのレビュー・感想・評価

愛すべき夫妻の秘密(2021年製作の映画)
3.3
実生活でも夫婦だった二人が結婚生活とキャリアの両方で直面する危機や複雑な関係をうつしだしてゆく。おそらく年内最後を締め括るであろうアマプラ独占の配信もの。最初にレトロかつポップな世界観で想起したのが今年みた『ワンダヴィジョン(2021年)』。つまりそのチャーミングと毒っ気が同居した空間なのだが、良くも悪くもアナログの枠組みで型どられた設計と、リアルなキャラクターたちの動向がシニカルに両方せまりくる。おもに"夫婦間の顔"と"キャリアを通じた顔"での表裏を人間の本質にかけながら引き出す。またこのようなオンデマンド主体でのコンテンツで監督がアーロン・ソーキンというだけでも十分に豪華だが、そこにハビエル・バルデムやニコール・キッドマンなど濃密なキャスト陣が競演して彩る。プライベートと仕事を割り切るように、"人間本来の素顔"とは果たして何なのか...興味深く観れる映画でした。
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