《密室に鳴り響く、”死者からの電話〟》
”NOPE〟”オールド〟の流れで本作を。
Amazonプライムにて
ある田舎町で少年の連続失踪事件が発生。
少年フィニーも突然、拉致される。
そして監禁された密室にある黒電話が鳴り響く…
果たしてフィニーは脱出できるのか?
”IT イット〟に設定が似ていて斬新さはなく、ホラーとしては目新しいものはない。
頼りない優柔不断な役が似合うイーサン・ホークの悪役は怖くないし(苦笑)
本作の核となる黒電話の存在は、恐怖ではなく悲壮を感じさせる。
気弱な少年フィニーが事件を通じたくましく成長していく様は胸を打ち、家族の絆の描き方に切なさがあり、人間ドラマとしてはなかなかの良作。
決して諦めない”勇気〟の大事さを本作は教えてくれる。
絶望的な状況の中でナチス・ドイツと戦い勝利したイギリスの宰相ウィンストン・チャーチルはこんな言葉を残している。
”自らの心がつくりだす怖れを克服し勇気をもって前進しよう!〟