Okanori

燃えあがる女性記者たちのOkanoriのネタバレレビュー・内容・結末

燃えあがる女性記者たち(2021年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

見逃したかと思ったけどギリギリ見られた……

「女に生まれたってだけで…」から始まる独白は、始まり方はBarbieでも語られていた”女性というものにかかる圧力”の話だったけど、「女に生まれると家で迷惑がられ、嫁入りに学を求められるのに結婚すれば家事しかさせない、挙げ句の果てに暴力を振るわれて殺される」と続き、彼女たちの目は、またさらにビリビリと切実に肉迫している。

毎日働いて帰ると夫や父に「遅くまで何しに行ってるんだか」と言われ「女は家を回してくれよ」と家族ですらまっすぐ応援はされず「妻が働く必要があるほどなのか」と噂される事の方を恐れている。

それでも、なぜ、自分の仕事が重要なものなのか、今の状況がどうおかしいかを言葉にしながら働き続ける彼女たちの、強さ…でも強くあらねばならないその状況がやっぱりおかしい。彼女たちをヒーローにして賞賛するだけでは意味がない。そして今自分の住む国もどんどんおかしくなっていて、自分は強くあれるだろうか?

エンドロール付近で分かる、ある記者の選択にホッとするというか胸を熱くするというか、たまらない気持ちになって劇場を出た。
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