インドのカースト最下層ダリトの女性たちが立ち上げた新聞社が、SNSを活用し、人権問題の解決に取り組む姿を描いたドキュメンタリー映画。
多くの映画賞を受賞し、Rotten Tomatoesでも100%と高評価を得ている。
そもそもカーストはヒンズー教の考え方で、現在の政権がヒンズー教至上主義を掲げるBJPを基盤としていることから、彼女の活動は、まさに強力な現政権に向けて、現在進行形で対峙するもの。
(人権問題は宗教を超えたものであるはずだが)
当然のことながら、ジャーナリストとしての生命の危険もあり、彼女たちの熱意と勇気を支えるためには、インド国内だけでなく国際社会の支援も必要不可欠だ。
また、ジャーナリスト、メディアの在り方については、インドに限るものではなく、日本を含めて大きなテーマであり、その観点でこの映画は、世に広く一石を投じる効果もあり、多くの人に観てもらいたい映画だ。