芽

ラーゲリより愛を込めての芽のネタバレレビュー・内容・結末

ラーゲリより愛を込めて(2022年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

彼が生きる事を諦める事無く、仲間を思いやり鼓舞し続けたから「今」がある。

最後40分位、ずっと涙が止まらなかった。
戦争とは、なんてこんなにも惨いものなのだろうか。何も生まない誰も幸せにならないのに、何故悲惨な歴史を人類は繰り返すのだろうか。
戦争が引き起こす悲劇や、シベリアにて拘留させられた人達がどんなに苦しかったか辛かったか、そんな歴史を知る事が出来たのと、真心は人に伝わっていくんだという「人らしさ」とは何か?をこの映画を見て知ることができた。

この映画は「幸」と「苦」、いや
「生」と「死」が交互に繰り返され、
見ていて胸が苦しいシーンも沢山あった。
不憫な状況の中、「生きる」事を望む事が出来たのは山本さんのお陰である。
彼が「真心」を持って接する事で、それが人から人へ繋がっていったのである。

この映画は全ての事象がひとつの円で繋がっているような気がした。

ラーゲリから愛はしっかり込められていた。
芽