バナバナ

BLUE GIANTのバナバナのレビュー・感想・評価

BLUE GIANT(2023年製作の映画)
4.0
マンガ原作だそうです。
主人公のテナーサックス奏者、宮本大がどうしてジャズに惹かれたのかは端折られています。
でも映画の流れからも、この部分はわざわざ入れなくても大丈夫でした。

登場してからすぐ東京に出て、住む所もない、何もないところからだんだん人脈ができ、バンドを組む仲間も出来て、日々の精進する過程を丁寧に描いているので、
ストーリーはありがちな展開だったかもしれないけど、まるでスポ根の高校球児の物語を観たかの様な、爽やかな気持ちになりました。
大の声を担当しているのが山田裕貴くんだったので、これがまた、素朴だけど、自分の情熱に迷わず突き進んでいく大のキャラクターにピッタリでした。

本作や『ピアノの森』などは、肝心の吹替えの演奏シーンの迫力が無ければ説得力が無くなってしまいますが、演奏も凄い迫力だったので、まるで生演奏を聴いているように実感できました。
そりゃあ“SO BLUE”のお客さん達も泣きながら鑑賞するわ!という感じでした。
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