思ったより面白かった。
ただ、演奏シーンで引きのカットになったとたんにチープなCGの絵と動きになって、それまでのアップでの(良い意味で)漫画的な激しい描写から急に冷めたような大人しい動きと異なる質感の絵になって、ものすごく違和感を感じた。こういうので没入感が阻害されちゃうんだよなぁ。とても残念。変にCGに頼らず全編手書きのアニメらしい熱さで描いて欲しかった。
あと、主人公の3年での上達ぶりも、ドラマーの数ヶ月でのブルー・ノート(劇中の名前は何だっけ？)出演レベルの上達ぶりもファンタジー過ぎてリアリティを欠いてた。そもそも彼らの作曲/演奏だという曲も、実際は上原ひろみ等の超一流ジャズメンによるものなので、その完成度とのギャップにどうも感情移入を阻害されてしまった。せめてもう少しその上達ぶりが納得できる説明的な描写(情熱とかの感情的な説明でなく)があれば、と惜しく感じた。
楽曲はどれも、本作のテーマ通りの「熱い自由なジャズ」で流石に良かったので、サントラは買いたいと思う。
