三宅邦雄

南部の人の三宅邦雄のレビュー・感想・評価

南部の人(1945年製作の映画)
3.9
古典的映画の構造はあるのだけどやはりルノワールらしさもある、独特な映画だった。彼がアメリカに見出したポピュリズムを描いているが、明らかにキャプラのそれとは異なる面白さがある。というのも、隣人愛が物理的な距離によって決定されるのではなく、精神的に決定されているからだ。はるばるフランスから渡ってきたルノワールだからこそこのように撮ったのかもしれない。
三宅邦雄

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