ポコ太郎

オッペンハイマーのポコ太郎のレビュー・感想・評価

オッペンハイマー(2023年製作の映画)
3.8
2024-32

オッペンハイマーと、ストローズという二人の人物を軸にして、過去を振り返る形で原爆の父と言われた男の半生を描いた作品。あくまでオッペンハイマーという人物をフォーカスした作品なので、映像的に派手なシーンは少な目。その分、演技と音を使った表現が素晴らしかった。

正直、思った以上に敷居が高かった。当時の大統領や情勢を全然予習していなかったので、何がしたいのか暫く理解出来ず、話についていけなかった。それに加えて、時間軸が飛びまくるし、カラーと白黒のシーンが頻繁に切り替わるし、登場人物は多いしで、パニック!最低でもあと2・3回は見ないと理解できないと思う。そんな状態でも最後には、何となく分かった気になって、面白いと思えるのがノーラン監督の凄いところ。

日本人として見ていてモヤっとしたシーンもあったが、それでもこの作品を見れて良かった。一時期公開が危ぶまれていたけど、公開してくれて感謝!