ふらぴこ

オッペンハイマーのふらぴこのレビュー・感想・評価

オッペンハイマー(2023年製作の映画)
4.5
公開当時、原爆の描き方が…と色々な批判もあったが、実際作品を鑑賞してそこは感じなかった。ドイツ系ユダヤ人として生まれたオッペンハイマーが、ナチスには負けられない…と原爆を開発したものの、その後の決定は全く自分の力及ばず、日本に原爆を落としたあとに見た幻影(?)などで、とんでもないことをしてしまった…という気持ちは読み取れたし、日本の悲惨な状況を写したフィルムを、愕然とした顔で観ていたシーン、どこに原爆を落とすか…の会議の醜悪さ、ところどころから核なんてアカンというのが伝わってきたんで、ちゃんと観られて良かったな、と。

ただ、アメリカの赤狩り関連が、結構重要な割合を占めていて、その辺が全くノーマークだったので、若干置いてきぼりを食らいそうになりました。この辺ちょっと勉強し直して2回目を見ようと思います。

最後、アインシュタインがストローズをゴン無視したのは、科学とか物理とか全然ストローズがわかってないから(とストローズは思い込んでいたけれど)じゃなくて、その思想だろ、と。

感想とは別に、以下、どうでもいい気づきについて(読まなくてもいいです)

・ドイツの物理学者、ヴェルナー・ハイゼンベルクを演じていたのがマティアス・シュバイクホファーでびっくり。ノーマークだった。アーミー・オブ・ザ・デッドの鍵開け兄ちゃん。ノーラン監督!彼はいい役者なんですよー!是非今後も使って下さいぃぃぃ!と心のなかで(笑)

・さらに驚いたのが、私が全力で推すスカルスガルド一家の次男、グスタフ・スカルスガルドも出てきた。ロスアラモスでオッペンハイマーの助手(?)的な存在だったので、ずいぶん長いスクリーンタイムでした。今年はスカルスガルド一家、豊作(?)かもしらん。

・THE BOYSのメグ・ライアンの息子も出ていたり、脇まで豪華な配役だったなぁ…と。

・マット・デイモンのパッツンパッツンの軍服具合が、非常に好みのパッツンパッツン具合で、マット・デイモンいいね、マット・デイモン…と今まで思ったこともないことを思ってしまった…

・何が残念かといえば、ロバート・ダウニー・Jrに尽きる。アカデミー賞の事は忘れんからな。差別云々もだが、それ以前に失礼なんだよ。日本にもああいう老害みたいなオッサン沢山いるよな。…そもそもアカデミー賞以前の賞レース関係で受賞したときから、態度でけぇな…。そんなに偉いんか?ロバート・ダウニー・Jrって。とは思っていたが。
ふらぴこ

ふらぴこ