湯っ子

夜明けの夫婦の湯っ子のレビュー・感想・評価

夜明けの夫婦(2021年製作の映画)
2.3
山内ケンジの新作、ほんとは劇場行こうかと思ってたくらい、楽しみにしてたんだよね〜。
でもなんか、正直ガッカリ。
「コロナ禍でいろいろあるけど、ヤなところ、やらしいところもひっくるめて人間。いろんな価値観の人間がいるけど、共存できたらハッピー」みたいなメッセージを込めているのかな?ということは感じさせるが、どうしようもなく滲み出るオッサン臭。しかも、製作側はそれには気づかず、「フラットな視線でそれぞれの世代のあり方を肯定してますよ」って思ってそう。
それは、「息子夫婦に子作りを急かす姑」「嫁に下心を持つ舅」「浮気するイケメン夫」という「あえて」設定してあることにではない。むしろ、このあたりを今堂々とやるのはかえって新鮮な気もする。
私がああ〜…(嫌だな)と思ったのは、瓶ビールを前にした若夫がとても自然に妻に栓抜きを渡すのに、お酌はいちおう「いや、そんなことしなくていいよ」と断る場面である。このヘンさに、撮影している誰も気がつかなかったのか?それともわざと?ならすごいわ。
あと、よく映画で女がバーっと脱いで男に迫るってあるけど、みなさんあれやったことあるんでしょうかね?もしくはやられたことが。私はないです(いらないカミングアウト)。夫婦になると、わりとそういう時にはあんまり上をちゃんと脱がなくなる気がするんですけど(いらないカミングアウトその2)。
湯っ子

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