有酸素

プラーグの大学生の有酸素のレビュー・感想・評価

プラーグの大学生(1926年製作の映画)
3.7
劇伴つきで観ることができた。
プラハ随一の剣士であるけどお金に苦労している学生のバルドウィンが突然現れる怪しい男スカピネリに唆されて鏡に写った自分の分身を売り渡してしまい名誉を手にするがその影に怯えながら生活するというような話。
影が落ちると人間の身体は拡張して傘の柄が長い鉤爪になったり皮膚にレース模様の斑点があらわれたりするところが表現主義的だった。
主人公バルドウィンが学帽をかぶった自分の分身と戦う場面では花が舞い踊り、幻想映画らしく風の動きをスクリーンで感じることができる。このシーンなんだか丸尾末広の世界のようでもあったなと思っていた。
主演のコンラート・ファイトとヴェルナー・クラウスはガリガリ博士コンビ。