ゴン吉

劇場版 おいしい給食 卒業のゴン吉のレビュー・感想・評価

劇場版 おいしい給食 卒業(2022年製作の映画)
4.1
学校給食をテーマにした学園ドラマ。
市原隼人が主演、 佐藤大志、土村芳、木野花らが共演。 

1986年秋から1987年春の卒業式までの中学最後の学校生活を、給食をテーマに描いている。1986年秋、黍名子中学校の教師の甘利田先生(市原隼人)は受験を控えた3年1組の担任を務めていた。そんなある日、給食センターが栄養バランスを重視した「メニュー改革」を行うことを知るが、甘利田は給食の本質が失われていると感じる。彼が担任を務める3年1組の生徒・神野(佐藤大志)も同様に感じ、給食センターへ直訴しに行くが、甘利田も同席して意見を述べる。一方、学校では学年主任の宗方先生(土村芳)が結婚のために函館に転校することになる...

「子供に必要なのは好奇心と創意工夫」であると言い切る甘利田先生は、その信念を給食にも当てはめる。
給食愛に溢れた作品で、コミカルに描かれていて抱腹絶倒です。
コッペパンと瓶に入った牛乳をベースにした献立に加え、アルミのお盆や食器、先割れスプーンが懐かしい。良くも悪くも絵柄の全くないキラキラ輝くシンプルなアルミの食器は学校給食の象徴のように感じる。
作品は1980年代後半を舞台にしており、今日では給食のスタイルが変わっているのかもしれない。
給食は見方によっては義務教育における学校行事の最大のイベントのようにも思える。教師と生徒全員が同じ場所で同じ時間に同じメニューを食し、大学や仕事場の食堂では味わえない独特のひと時を過ごす。メニューが美味しいかどうかは別にして大人になると決してお金では買えない時間と味だ。
作品の生徒たちが給食を食べるシーンは「本当に美味そうだ」  

2023.10 BS12で鑑賞
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