オーバーツーリズム問題をベースに、ベネチアの負の歴史を上手くホラー要素に落とし込んでいて面白い。ストーリーがちょっとストレート過ぎるのが玉に瑕だが、あのベネチアで普通にホラーを撮れているのが一番怖くてそれだけでも楽しめる。コロナ禍初期の閑散期に撮ったらしい、映画の制作タイミングって大事だ。
先日、実際にベネチアに行ってきたのですが、本作とは裏腹に観光客の治安は結構良かった。同時に都市の観光業は低所得層の下支えで出来ているなと実感出来るほど社会格差が目に見えてもいたので、確かに住民の間では色々と思う所はありそう。基本的に現地の方は他の都市に比べても親切な印象だったので、本来はどこよりも安心して行ける都市である事は伝えておきたい笑。
