難民の受け入れについて。大学で移民に関する研究をしてたからある程度は分かってるつもりでいたけど、この問題の深刻さを改めて思い知らされた。「おもてなし」はお金持ちの観光客のため、本当に困ってる外国人にはつくづく不寛容な国だと感じる。制度の面だけじゃなくて、日本人からの潜在的な偏見やスティグマみたいなものまで生々しく描かれていて胸が苦しくなった。
研究の一環で在日外国人の方々と話をした時、日本は良い国、優しい国だと言う人と、逆の主張をする人で明確に二極化していたのをよく覚えている。もてなされる人とそうでない人の間には大きな分水嶺がある。今後日本で暮らす外国人のために、そして未来の日本のためにも、現況の仕組みを早急に変えていく必要があると思う。
クルドの人々についても本当にたくさんのことを考えさせられる。「クルドはいつでもここ(心)にある」とお父さんは言うけれど、奥さんのお墓は外国にポツンと置き去りのまま。帰る国を持たない民族の苦悩が少しだけ理解できた気がする。ただ、日本ではクルド人の存在はまだあまり知られていない。一人ひとりがもっともっと興味を持つべきなのかもしれない。
