是枝裕和、西川美和監督の所属する「分福」の新人川和田恵真監督のデビュー作です🎬
主人公のチョーラク・サーリャはクルド人の難民として、埼玉県川口市に幼い頃に家族4人と移り住み大学進学目前です。
母国語と日本語の分かる貴重な存在として、そこに住むクルド人仲間からは、翻訳などで頼りにされています。
（ちょっと『コーダ あいのうた』も想起させます）
そんなある日、家族の難民申請が不認定となってしまいます🙅🏻
不認定になるということは、家族4人生活保護もなく仕事もできず生活しなければならないということ💸
また、健康保険もないので病気もできない。🛏
住民票もないので無許可で埼玉県からでることも禁じられ、荒川から目の前の東京都にも行けない。
同じ日本に住んでいながら、全く知らなかったこの現実。💦
この作品に出てくる日本人の人達も同情こそすれ、それ以上のアクションが出来ない（分からない）💦
弁護士・役所も頼りにならない💦
観ている観客として自分も無知と後ろめたさを感じてしまいました。💦
ケン・ローチ作品にも通じるテーマですが、異国であり仲間も少ない環境下の本人達の心細さ・ストレスは計り知れないものと思います。
書きたい事がたくさんありますが、心に残った断片を箇条書きにします。
（観ていない人にはわからないですが）
・ラーメンは音をだしたほうが美味しいよね
・最後の河原の挨拶はどっちの挨拶？
・サーリャは最後に何を言ったの？
・石と同じでクルド人も日本人も同じ。
・きゅうりの切り方知らなかった
自分の中で予想以上に響いた作品です。
重いテーマを描いていますが、青春映画として観ても瑞々しく描いていて爽やかです😊
公開している劇場も少なめですが、是非観て頂きたい作品です👏🏻
