70年代のLAの背景に10個年上の女性との歳の差恋愛を見せる少女漫画。
甘酸っぱい失恋までを思い出として描く感じかな〜と予想してたんだけど25歳のアラナがバチバチに少女だったので思ってた雰囲気と大きく違った。
残るものがある感覚はないんだけど、
オイルショックのシーンで、立ち往生する大量の給油待ちの車の行列を横目に、世界の終わりみたいだ！って弟に叫ぶゲイリーのシーンがめちゃめちゃ良かった。PTA作品しっかり見てるわけじゃないけど、こういう本筋とは違う枝葉に見える瞬発力がすごい好きなんだよな〜。
本筋の歳の差恋愛に関しては...うーん...25歳って絶妙な設定だよな〜。それにしても幼いほうだと思うけど、精神年齢的になんか釣り合ってそうだし、これなら恋愛は成立するよなって感じさせる。
とはいえアラナの人生観がヤバいくらいふわふわしてるしゲイリーも浮気しそうだし、1ヶ月くらいでまた別れそうだけどまあどっちでもいいやw
主役2人ともあんまり感情移入しやすいキャラじゃなかったけど行動力が凄いので目まぐるしくシチュエーションが変わっていくのは自由を感じられて刺激的。
途中ゲストによる短編エピソードのドライブ感は結構楽しかった。
オイルショックエピソードもそうだけど、その時代にしかない空気感がウォーターベッドやピンボールを通じて楽しめるのが良い所。恋愛ものとしてはまあ割とどっちでもええわという気になったけど最後まで楽しめたのは、こういう合間の挿話が時代独自の空気感を楽しませてくれたからだと思う。
