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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービーのkuuのレビュー・感想・評価

3.8
『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』
原題 The Super Mario Bros. Movie. 
映倫区分 G
製作年 2023年。上映時間 94分。
世界的人気の任天堂のアクションゲーム『スーパーマリオ』シリーズを、『怪盗グルー』『ミニオンズ』などのヒット作を手がけるイルミネーション・スタジオと任天堂が共同でアニメーション映画化。
イルミネーション創業者で『怪盗グルー』シリーズなどを送り出してきたプロデューサーのクリス・メレダンドリと、マリオの生みの親でもある任天堂の宮本茂が製作に名を連ねる。
監督は『ティーン・タイタンズGO! トゥ・ザ・ムービー』でタッグを組んだアーロン・ホーバスとマイケル・ジェレニック、脚本は『ミニオンズ フィーバー』のマシュー・フォーゲル。
オリジナル版の声の出演には、マリオにクリス・プラット、ピーチ姫にアニヤ・テイラー=ジョイ、ルイージにチャーリー・デイ、クッパにジャック・ブラックら。
日本語版ではマリオを宮野真守、ピーチ姫を志田有彩、ルイージを畠中祐、クッパを三宅健太、キノピオを関智一が務める。
日本語、3Dで視聴しました。
地方に越してきて初めて満席での視聴は初めてかな。

ニューヨークで配管工を営む双子の兄弟マリオとルイージが、謎の土管を通じて魔法に満ちた世界に迷い込む。
はなればなれになってしまった兄弟は、絆の力で世界の危機に立ち向かう。
マリオとルイージに加え、ピーチ姫、クッパ、キノピオ、ドンキーコング、ヨッシーなど原作ゲームシリーズでおなじみのキャラクターが多数登場する。

マリオブラザーズは『リーマン・ブラザーズ・ホールディングス』みたいに社名やと思たら、マリオ&ルイージは兄弟。
ガチのブラザーズやん。
しかも、双子なんかい。
元々『ドンキーコング』のスピンオフ作品として生み出された彼らは、あれよあれよと、今の地位を確立。
それだけでもスンバらしい。
何十年も付き合いある(こちらから一方的ではあるが)彼らの事情をこのほどやっと知った。
プータローの抜け作コンビかと思たら配管工などとか、『ドンキーコングJR.』やったら初代ドンキーを捕らえる悪役としてマリオは登場しとった。
なんちゅう百面相。
生み出した任天堂もカルタや花札からのスタートやしかなりの出世。
ちなみに任天堂骨牌(山内房治郎商店。花札とかも扱ってたそうな)は育った町にあって、良く忍び込み遊んだなぁなんて懐かしみつつ、勉強になったとこで視聴開始。
余談ながら、作中、ブルックリンのあるビルの背景に見えるビルボードには、『花札』の広告が掲載されてた。
先にも書いたように、もともと任天堂は、手づくりの花札を製造・販売する目的で1889年に設立された。
1970年代以降、任天堂はビデオゲームに注力してきたが、日本ではマリオ、ポケモン、カービィをテーマにしたセットなど、カードの生産を続けている。
扨、今作品ですが、アニメーションは息を呑むほどやった。
イルミネーションが手がけた中でも最高のものの一つかな。
マリオやドンキーコングの映像美を忠実に再現しているだけでなく、キャラのアニメーションのデザインや動きも正確で、オヤジながらとてもうれしくなった。
世界観の作り込みが巧みなんは云うまでもない。
せや、アクションは、アニメーションがさらに優れていて、迫力とエネルギーが感じられました。
また、ブライアン・タイラーの音楽もこの映画のハイライトのひとつと云えるかな。
近藤浩治氏(初代マリオの音楽を手がけた人)の協力を得て、マリオゲームのテーマを彼なりにアレンジし、新しいテーマとミックスして、壮大な魔法の音楽物語を作り上げていた。
物語自体は、子供向け作品ヨロシクあまり深くなく、ヒヤヒヤする場面もあったけど、とてもテンポがよく、それなりに魅力的やった。
ただ、視聴者は皆さんキャラを知ってるでしょってノリだったし、各キャラの背景がはしょりすぎは否めないし、子供向けだけあって上映時間が個人的に短かったのは少し不満かな。
しかし、任天堂ゲームへのオマージュは当然のことであり、老若男女ゲームを楽しんできた人には嬉しい所じゃないかな。 
勿論、小生も楽しんだ。 
コメディは、最高とは云えないけど、少なくとも面白く、大げさな感じはない。
キャラも十分に好感が持てるし(特にクッパはこの映画の一番の見所かな)、
ただ、マリオ&ルイージはポンコツ(失礼ながら)かな。
全て運がよく事が進んでた。
声優陣も驚くほど良かった。
今作品は、任天堂ゲームへの素晴らしいラブレターであるだけでなく、それ自体も楽しい映画でした。
マリオのゲームや任天堂に関連するすべてのものが好きな人は、この映画をチェックして楽しい時間を過ごせると思います。
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