のこのこのこっち

キリング・オブ・ケネス・チェンバレンののこのこのこっちのレビュー・感想・評価

3.3
実時間ものってたまにあるのは知ってるが観たのって大昔に『ニック・オブ・タイム』くらい。この作品の場合の上手い点はドキュメンタリー風の撮影であったりチェンバレン宅と階段くらいしか映さないというどうしたって単調になるところへ集中力を繋ぎ止める要素をふんだんに盛り込んでいるところ。単調にならないようきっちり演出している。増幅されるものに限らずドアを叩く、ライフガード社とのやり取りや電話など音がまず挙がる。そして、個性的な人物たちと、ケネス自体の予測不能な行動。時間も結果も見えていて…更には「何分経ったよ!」とわざわざ教えてくるにもかかわらず飽きさせない。そして、最後に実際の事件の様子も伝えることでメッセージ性とともに印象に残そうとする。