アロユニ

僕が愛したすべての君へのアロユニのレビュー・感想・評価

僕が愛したすべての君へ(2022年製作の映画)
4.1

可能性ごと、愛したい。


※『君を愛したひとりの僕へ』を事前に鑑賞してからのレビューです⚠️


アプローチの違う2作を同時公開させて、見る順番で解釈が変わるという挑戦的な手法で話題になったアニメ作品。

もう一度言いますが、めっっっっっちゃ好きでした🥹✨


衝撃のスタート。「この順番で良かったのか?」「逆の方が良かったかも?」と、もう頭が大混乱…

記憶を抹消して逆からも観てみたい。違う順番で観れる世界に"パラレルシフト"してぇ…🤣笑


私がこのジャンルの何に魅力を感じているのか、改めて分かった。無数の可能性を示しながら最終的に一つの真理、絶対的に不可変な何かに帰結するところが大好きなのだと🤔✨

これはマイベスト映画の『アバウトタイム』にも通じるメッセージで、"別の世界線"を認めつつも、"今この瞬間"に回帰するメッセージが実に素晴らしい。


「完全な『ゼロ』にはなれない」「常に分岐は起こる」とは悲しい事実。でも、だからこそ、それも含めて"全てを愛する"という尊さがある✨


『僕愛』とは逆のアプローチがまた面白い。タイトル通り、あちらは「今この世界にいる"僕"と"君"」が主語なのに対し、今回は「全ての世界の"僕"と"君"」が主語となっていく。

でも、どちらも結論は同じ。"君"を愛しているということ✨


「知らない人の幸せを幸せと感じるのは、僕が幸せを知っているから」
これが両作の全てを物語っていた👏

「全ての僕が愛した全ての君」に捧ぐ物語。だからこそ、"今ここにいる僕"は、"ここにいる君"を愛すことができる。


平均スコアはそんなに良くないし、私も普段アニメ映画は頻繁に観ませんが、この2作はセットでツボにハマって最高でした!👍
アロユニ

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