バナバナ

カールと共にのバナバナのレビュー・感想・評価

カールと共に(2021年製作の映画)
3.0
大学生のマキシの両親は、移民を援助するボランティア活動を積極的に行っている様な人達だったが、ある日爆弾テロに巻き込まれ、母と幼い弟達が殺されてしまう。
世間ではISILのテロではないかと噂され、マキシも被害者家族としてマスコミに追われる。
そんな場面を助けてくれたカールの運動に参加し、マキシもどんどんのめり込んでいくのだが、なんとテロの首謀者はカールだったのだ…。
と、ここまでは作品プロフィールにも書いてあるから大丈夫かな。

『マイ・バック・ページ』の梅山を思い出したわ。
こういう頭はいいけど自分の承認欲求を満たすためには何でもできる奴って、時代や国を問わず、どこにでも現れるんだよね。
事が起こってからワラワラと黒ずくめの集団が暴れるところは、ウガンダの大虐殺を思い出した。

しかし断言する! こういう奴は自分の命は絶対に張らない!
あくまで他人を自分の駒として動かすことに喜びを感じるのだから。

本作はやり過ぎな感はあるけど、まあフィクションだからね。
ヨーロッパの右派への危険性を危惧して、ここまでの演出にしたんだろうな。
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