YukikoSwan

叫びとささやきのYukikoSwanのレビュー・感想・評価

叫びとささやき(1972年製作の映画)
4.1
イングマール•ベルイマン監督
叫びとささやき、鑑賞しました!

圧倒されました。さすが巨匠。
詩的な映画でした。

これは愛についての映画でした。

愛の持てない人間、
愛とはなにかわからず、探し続ける。
愛とはなにかわからず、求め続ける。
そんな世の中でも、
人を包むことのできる人間がいる。

叫びとささやき。
叫びは自分をわかって欲しいという
遠くの相手へ向けた自己愛であり、
ささやきは相互愛である。

不気味なシーンも何個かありますし、
ホラー映画の参考にもされてますから、
ゾワゾワっともしますが、、
意味のある、深い映画でした。

屋敷の中は赤と白と黒のみで
仕上がっていて、どこをとっても
芸術的でした。

監督自身は欲によって人を愛せなかった、
マリア的人間だったそうです。
監督の母親は、名前もカリーンであり、この映画のカリーンと似た心の持ち主だったそう。

あなたはどこまで人を愛せますか?
と言われてるような、あのアグネスの蘇りシーン、、、難しいよなぁ。
アンナは神の母でした。

あーすごい。これが映画芸術ってものか。
納得。
YukikoSwan

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