磨

モナ・リザ アンド ザ ブラッドムーンの磨のレビュー・感想・評価

3.6
12年間精神病棟に隔離され、赤い満月の夜に特殊能力に目覚め、自由を求め施設から逃げ出した少女の逃亡生活と成長を描いたダーク・ファンタジー。

特殊能力モノだが、アクション作品にはならずエグめのサスペンスにもならない。子悪党のような小さい犯罪の手助けをするだけ。
あくまで無垢な彼女の純粋(?)な成長の記録なのだろう。正直、思ってたのと違ったのだが、これはこれでだんだんとハマってきた。

ネオン煌めく怪しい雰囲気とミステリアスでどこかセクシーなチョン・ジョンソが完全にマッチ。全編に渡り、ノリの良いBGMや楽曲がそこに合わせられる。
物語としてはそこまで激動でもない話なのだが、メインの登場人物たちがこれまた魅力的に描かれていて飽きる事もない。いい意味でアホばっかだし。

何にしても鑑賞後に不思議といい気分になれる作品。このジャンルの作品では稀有な存在かも(笑)
磨