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ある男のkamakurahのレビュー・感想・評価

ある男(2022年製作の映画)
3.5

レンタル鑑賞。昨年度映画賞多数受賞作品。石川慶監督作品で興味関心大ながら試写も劇場鑑賞も逃して、レンタル開始にあわせて遅まきながらじっくりと観た。平野啓一郎の原作を手際よくまとめた向井康介の脚本が見事で、監督自らの編集で見応えある仕上がり。妻夫木聡、安藤サクラなど出演者いずれも芸達者揃いでキャラクター造形、説得力豊か。昨年度の各賞、むべなるかな。本作をボクシング映画とは位置付けずにおくが、石川慶も近年の流れを無視できなかったのではないか、また、窪田正孝はそれなりに鍛えたのだな、と受け止めた。佳品である。
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