映画鑑賞のおさる

死刑にいたる病の映画鑑賞のおさるのレビュー・感想・評価

死刑にいたる病(2022年製作の映画)
3.7
フォロワーの皆さん、こんばんよう!
(こんばんは&おはようございます!)
おさるです!(おすぎです!の発音)

いよいよ2023年も残りわずかになりましたね。皆さんいかがお過ごしでしょうか。

私事ですが、本作のレビューをもって、今年の目標としていた『1年で365本の映画鑑賞&レビュー』の目標を達成しました😄😆😚
※短編や再鑑賞も含みます。

思えば長い道のりでした。目標達成のために、そこまで観たいわけではない映画を「時間が短いから」という理由で選んで鑑賞したり、寝不足でウトウトして意識が飛びながら映画を観たりと、本当にこれでいいのか?と迷ってしまうこともありました。

しかし、目標を達成した今振り返ってみると、これまであまり触れてこなかったショートムービーの良さに気づいたり、寝不足でも面白さで眠気が吹き飛ぶような作品に出会ったりと、悪いことばかりではなかったなと感じています。

仕事と子育て、そしてシーズンを通したプロ野球のテレビ観戦もやりながら、よく目標を達成できたなと自分で自分を誉めてやりたいです!

来年は今年の反省点も踏まえて、鑑賞本数にこだわらず、本当に観たい映画に重点を置いて鑑賞していきたいなと思います(たまにはちょっと冒険的な作品を観ることも忘れず!)。

また、(今年の後半は特に)鑑賞してからレビューまでに日数が経ちすぎていたことが多かったので、できるだけ鑑賞からの時間をあけずに、ホットな気持ちでレビューを書けるようにしていければと思います😊

今年1年、おさるの拙い(つたない)レビューにお付き合い頂き、ありがとうございました!来年もよろしくお願いいたします😄

・・・

さて、『死刑にいたる病』は阿部サダヲ演じるサイコパスな連続殺人鬼にまつわるお話です。

24人を殺害した容疑で逮捕された榛村大和(はいむらやまと、演:阿部サダヲ)が、そのうちの1件だけについて容疑を否認し、かつて榛村と面識のあった大学生・筧井雅也(かけいまさや、演:岡田健史)がその1件の本当の犯人を探すという物語になっています。

この映画の見どころは、なんと言っても阿部サダヲの演技だと思います。表向きは人当たりのよいパン屋さんですが、裏では残忍な方法で何人もの人を殺し続けてきた連続殺人犯という、裏表のある人物を完璧に演じていたと思います。

特に痺れたのは、榛村の目元がアップになって映し出されるシーンです。飛んでもなく冷徹な目をしていて、今でもハッキリと思い出せるほど印象に残っています。この表情は、阿部さんだからこそ出来た演技だと思います。

ストーリーとしても、鑑賞者に真犯人を推理させるような作りになっていて、見ていて飽きることはありませんでした。面会のとき、ガラスに映った榛村と筧井が重なったり、ときには横に並んだように見えたりと、何か意味ありげに見えてくる演出もすごかったと思います。

PG-12の作品ですが、かなりリアルでグロいシーンがあるので、個人的にはR-15にしてもいいのではないかと思うほどでした。少なくとも、小学生がみたらトラウマになるレベルです(笑)

今年365本目の映画に、面白い映画を選ぶことができてよかったなと思います。グロいのが苦手な方以外にはオススメできる作品でした。