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死刑にいたる病のnewのレビュー・感想・評価

死刑にいたる病(2022年製作の映画)
3.7
鬱屈した日々を送る大学生・雅也のもとに、世間を震撼させた連続殺人事件の犯人・榛村から1通の手紙が届く。24件の殺人容疑で逮捕され死刑判決を受けた榛村は、犯行当時、雅也の地元でパン屋を営んでおり、中学生だった雅也もよく店を訪れていた。手紙の中で、榛村は自身の罪を認めたものの、最後の事件は冤罪だと訴え、犯人が他にいることを証明してほしいと雅也に依頼する。独自に事件を調べ始めた雅也は、想像を超えるほどに残酷な真相にたどり着く。

とある殺人鬼の起こした事件の真相を調べていく物語。
そこにまるで深い意味があるかのような。強い信念があるかのような。
しかし、その実まるでなんの意味のない、快楽のための殺人であり、動機も何も分からない。
タイトルの通り、病にかかることに理由が無いように、この殺人鬼の殺しに意味はない。ただ主人公もその周りの人々も、そして視聴者までもが、それに魅せられるように、殺人鬼の紡ぎ出す物語に引き込まれていく…。まるで病が伝染していくように…。
この作品に深いメッセージ性など無く、悪意が伝播していく性悪説的な人間の性が色濃く描き出された、エンターテインメント作品なんだろう。
ラスト怖い。
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