楓花

ロスト・ボディ ~消失~の楓花のレビュー・感想・評価

ロスト・ボディ ~消失~(2020年製作の映画)
3.2
原題は『Perfect Enemy』らしい。(邦題かすりもしない)
主人公のこだわりでもある”完璧”について、作中ではサン=テグジュペリの「完璧がついに達成されるのは、何も加えるものがなくなった時ではなく、何も削るものがなくなった時である」が引用されている。

講演後の空港にて、奔放なテセラに絡まれる主人公。

特に印象に残ったのは下記。
・猫の特製エサを食べた場面…不快感がすごい
・同級生の少女を呪った場面
・2人がもつれあいながらセメント状の中に沈み込みそうになる場面

空港のミニチュア模型に血痕のようなものが増えたり、主人公とテセラのやりとりが反映されたものが現れたりする表現が面白い。

それにしても元々罪悪感があったところに、関係の深い空港を利用することで妄想が生み出されたと思うと…これから主人公はどんどん追い詰められていくのかなー?って感じ。
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