ぬーたん

余命10年のぬーたんのレビュー・感想・評価

余命10年(2022年製作の映画)
3.6
タイトルからしてもう展開が予想つくし、実際にそうだった。実話かと思ったら、実際にこの病気だった方が書いた本(自分がモデル)を基にしているが設定や内容も結構変えている。その意味ではノンフィクションというわけではない。似たような作品が多いしお涙頂戴もので泣かせようとする演出が多いが、今作もそのうちの1つ。やたらに泣くシーンが多く涙を誘う。それでも今作が良かったのはキャストの力。
主人公の小松菜奈は薄幸の役が合う。可愛いのかよく分からんカエル顔だが(誉め言葉)この演技ですっかりたくましい女優になっていた!カエルの中でも殿様カエル、もとい、女王カエル、という感じの貫禄で役に入ってる。その相手は坂口健太郎。綺麗な顔ダネモネ。こちらは朝ドラおかえりモネの爽やか青年よろしく今回も真っすぐ純真ヤネ。そして相変わらずホルモン不足の色気がない感じで、そこがまた爽やかさ倍増の清潔感ダネ。ただ部屋はめっちゃ汚いゴミ屋敷。私が片付けてあげよう。おかえりモネ。この美形2人が絵になる。ステキなカップル。えー?と行動的に納得できないこともあったが、坂健が焼き鳥屋かーいとかも納得いかんが。2人とにかく泣く。鼻水たらして子供みたいに泣きじゃくる。これがもう静観出来ようか?観てたら泣くよね。
脇の面々も良き。特に父役の松重豊。孤独のグルメで腹減った~とバカ食いする、ヒキタさんでは妊活でコメディーの方が、今回は寡黙で表情だけで娘への愛を語る。椅子のシーンはもう涙。母役の原日出子は私生活のこともあり、家族の死というワードが胸を熱くした😭どっしりと構えこちらも寡黙な母。普通は騒ぎまくる母が多い中、じっと耐える姿が逆にぐっと来た。姉役の黒木華は上手いが奈菜と真逆の顔で(カエルVSおかめ)(どちらも誉め言葉)姉妹には見えなかった。
田中哲司は仲間由紀恵の顔が浮かんでしまう。ちむどんどん。
山田裕貴は川口春奈の顔が浮かんでしまう。ちむどんどん。
リリー・フランキーは安藤サクラの顔が浮かんでしまう。万引きどんどん。
桜舞う春から花火の夏。紅葉の秋に真っ白な雪の冬。と四季の移り変わりを丁寧に描く。その映像が美しい。人はいずれ100%死ぬが、まだ若い者の死はあまりにも辛いし、彼女の余命10年は短すぎる。
主題歌、うるうびと。RADWIMPSの歌がいい。
※おやつは、ツマガリのマロングラッセ。高級菓子は貰い物。ホットミルクと。
※夕飯は、豚ひき肉のつくね風。鶏肉でなく豚肉を使うとボリューミーでおかずになる。一緒に椎茸と玉ねぎも焼いて。甘辛たれに卵黄トロリ。ツナサラダ。白菜とベーコンのスープ。タコとキュウリとわかめの酢の物。
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