そりゃね、涙腺が弱いわたくしは泣きましたよね。
主人公の茉莉(まつり)ちゃんと恋人の和(かず)くんの関係も切なかったけど、まつりの父、母、姉の表情や言葉にいちいち泣かされてしまって🥲
自分の娘が若くして不治の病になるって🥲
代わってあげたいと思うよ…そりゃ。
母役の原日出子さんが胸の当たりぎゅっとつんだシーンがあったけど、辛すぎて心臓が痛くなるんだと思う。
10年っていう年月が、残酷な気もしたなぁ。
普通に生活ができていると、もしかして治るんじゃないか、治せるんじゃないか?って家族も期待してしまうもの。
そんな風に家族が一縷の望みをかけるシーンがあって、すごく印象に残りました。
わたしが同じ立場になったら、やっぱり可能性を最後まで探ると思う。
本人だけがどうしようもなさを淡々と受け止めていて、余計に切なさが募りました。
また、「肺動脈性肺高血圧症」の存在がこの作品で認知されて、今、闘病している方への理解が深まればいいなとも感じた。
わたしは初めて知る病名でした🙏
四季折々のシーンはVFXに頼らなかったそうで、撮影期間は1年に及んだとか。
本作では桜🌸が重要な脇役なので、今時期に観るとよりエモーショナルに感じられる気がします。
撮影期間の1年で小松菜奈ちゃんがかなり体重を落とした、という話だけは聞いていた。
あぁ、背中が……🥲
原作者の家族がいらっしゃるので、脚色はしつつも丁寧に作品を撮られているなぁという印象を受けました。藤井監督はいつもそうされていると思いますが。
小松菜奈ちゃんと坂口健太郎くんのあらゆる表情をアップでしっかり抑えていて、心底、唸る。二人の感情が痛いほど伝わってくる。
生の感情が内から出ないと、鼻水はあんなに出ない🥲🥲
スローモーションも効果的で、二人にはゆっくり流れるような、永遠に思える瞬間がいくつもあったんだろうなと想像しました。
以下、少しネタバレです。
これから観る方は飛ばしてください。
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病室で和くんが茉莉に「頑張ったね」と何度も言っていたけど、あの台詞まわしは演技じゃない気がした。
こんなに気持ちのこもった作品を久々に観ました。
ただ生きられることのありがたみ。
感謝しなくちゃと、考えさせられた。
当たり前じゃないのですよねぇ。
俳優は大変な仕事だと思うけど、改めて尊い存在に思えました。
小松菜奈ちゃんと坂口健太郎くんの相乗効果なのだと思うけど、お二人の代表作になること、間違いない気がしています。
配信になってからでもいいので、みんなに観てほしい!!