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THE FIRST SLAM DUNKのYYamadaのレビュー・感想・評価

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)
4.2
【スポーツ映画のススメ】
THE FIRST SLAM DUNK (2022)
◆競技名:
🏀 バスケットボール
◆所属チーム:
神奈川県立湘北高校バスケットボール部
〈本作の粗筋〉
非公開に基づき、当面秘匿

〈見処〉
①ただ、負けたくなかった——
・『THE FIRST SLAM DUNK』は、2022年12月3日に公開されたアニメーション映画。
・本作は、1990年から96年まで「週刊少年ジャンプ」で連載され、現在に至るまで絶大な人気を誇る名作バスケットボール漫画「SLAM DUNK」をアニメーション映像化したもの。原作者の井上雄彦が監督・脚本を手掛けている。

②異例の「未発表」
・原作連載終了から約25年。2021年1月7日、原作者の井上雄彦氏が自身のツイッターにて「【スラムダンク】映画になります!#slamdunkmovie」と突然の映画化発表以来、本作に関する発表はほとんど展開されず、公開1ヶ月前の11月4日にテレビアニメ版からキャスト一新することが判明。
・SNS上では、キャストが一新されたことに非難を集めたが、これらは完全秘密主義の作品に対する期待値の高さによるものだろう。
・未発表のまま12/3の公開日を迎えた本作のストーリーは「アニメ版の続き?」「原作で描かれる前の逸話?」「予選で描かれなかったストーリー?」など、ネットによる予測も盛り上がりをみせた。

③結び…本作の見処は?
エンドロールのキャスト・トップ(主演)は、宮城リョータ
◎: 日本のバスケ愛好家で知らぬ人がいないほど普遍的な原作ストーリーに、本作で新たに描かれた逸話を挿入することによって物語に厚みをもたらしている。とくに原作漫画連載時に少年だった読者が、今では親世代となり、湘北バスケ部員の保護者の視点で子供との距離感を模索している点は、今描かれた必然性を感じる内容と言える。
◎: 息づかい、ユニフォームの揺れ、バスケットのムーブメント…。本当の試合を観ているような錯覚を覚えるほどの演出にも注目したい。漫画と映画の演出に共通点が多いことにも気づかされる。
◎: バスケの試合には、下克上は(ほとんど)存在しない…ながら、本作のラストシーンでは、個々の選手に限っていえば、そうではない。「男子、三日会わざれば刮目して見よ」を体現している展開が熱い。
▲: 当然ながら、原作未鑑賞の方には、本作の素晴らしさを共有することは難しい。

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・原作「SLAM DUNK」によって、日本バスケ界が世界に羽ばたける土台を作ってくれた。本作は、更に日本バスケを再加速してくれそうなパワーを感じる作品であった。
・満点をつけたいほど感動を与えてくれた本作ですが「邦画・アニメ映画は鑑賞ジャンル外で他作品と比較しづらい」「我が息子たちがミニバス~高校バスケ元プレーヤーであったことから感情移入が過多」を踏まえ、玉虫色なレビュースコアとしました。

・大阪在住の親愛なるフォロワーの皆さんにご紹介いただきました「梅田ブルク7」にて鑑賞してきました。フカフカの椅子、快適でした!
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