もも

女神の継承のもものネタバレレビュー・内容・結末

女神の継承(2021年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

タイの冠婚葬祭やイベントのシーンの雑多な感じが目新しく映って面白かった
冠婚葬祭ホラーは良いぞ………

真面目なモキュメンタリーパートが淡々と続き、少しずつ全貌が見えてくる形式は好みだったんだけど、監視カメラの映像〜当日辺りで突然はちゃめちゃにテンションを上げてきたあたりからギャグすぎて置いて行かれてしまった

でも展開と着地はギリギリで良い、ゾゾっとはできるからとても良い

呪詛を直近で見ていて、完成されたPOVへの期待感が高すぎたのかもしれない…。

カメラを回しているのはどんな人で、何が目的で撮っていて、どうやって私たちに見せてるのか、あるいは見せている意図はなんなのかって部分次第で、こちら側に手を伸ばせる良い仕掛けだな〜と思ったので

儀式失敗の惨劇と、それを収めている手持ちカメラの演出が噛み合ってなかった感はあって、前半丁寧だったからこそ荒く見えてしまうというか

例えばわー!って叫びながら逃げてるのにカメラだけは回し続けるとか、急にクルーがわんさか増えたように感じで2、3人じゃなかったの!?ってなったりとか、自分の傷ついた身体をカメラ向けて映しちゃったりするカメラマン魂などなど、突然ご都合感がすごくて
でも撮ってあげるね♡のところは好きだった、全体的にミンちゃんが可愛い

あとは本当に、ラストの主人公の告白良かった!エクソシストや来る、前作の哭声でやってきた儀式ホラーの、悪霊が居る前提で、クライマックスには姿を現してそれを退治するタイプの話になるのかな?と思って見てて、上手にかわされた

序盤から小さなものから大きなものまで嘘が混じっていて、出てくる人たちが誰も信じられず、神様も結局いるのか居ないのか、良いものなのか悪いものなのかも分からなくしてきてとっても不安になった

後半祭壇がびっちり用意されてたのが人間の仕業でしかなく、ここもゾゾっとできた

女神様は継承されてるかも、居るかどうかもわからないけど、祈りは届かずに呪いは届くのも救いがなくて好き
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