とうがらし

Suspense(原題)のとうがらしのレビュー・感想・評価

Suspense(原題)(1913年製作の映画)
4.1
世界初の長編を手掛けた女性監督として歴史に残るロイス・ウェバーの傑作短編。

家政婦が出かけて、赤ちゃんと二人だけになる妻。
家の中をあら捜しする盗人。
仕事にあくせくするが、妻との連絡が途絶えて慌てて、目の前の車に乗って帰る夫。
他人の車を盗んだとして、夫を現行犯逮捕すべく追跡する警察。

Suspense(サスペンス)の名の通り、サスペンスとは何か?を10分の中に凝縮。
スリラーとカーチェイス、ときどきコメディ。
シンプルな同時進行が面白い!
様々に駆使された演出と、張り巡らせた伏線は、100年以上経った今でも新鮮に映る。
ロイス・ウェバー監督は自ら妻役を演じている。

秘密は、先に観客へ明かす。
ヒッチコック監督が後に語ったサスペンス理論を、ヒッチコックが監督デビューする12年も前に、ロイス・ウェバー監督が既に実現している。
女性監督による歴史的な一作。

※事務局さん、本作の掲載要望に応えてくださりありがとうございます。
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