ヤベヒロシ

パリのアメリカ人のヤベヒロシのレビュー・感想・評価

パリのアメリカ人(2018年製作の映画)
3.7
以前、劇団四季のほうで観たと思うんですが、あんまり記憶に残る作品だったように思えなかったまま、一応ブロードウェイシネマの方も観てみるかということで鑑賞。

内容は、パリでフランス人とアメリカ人の主人公同士がダブル浮気しあうという、下世話に言うとそんな話。
ララランドみたいな感じで、ダンス(というよりバレエ)が美しいので、そこは見ごたえたっぷり。

内容はどうしても咀嚼しきれないというか。
いやいや、婚約者決まってるのに手出しまくる主人公って頭イカレてんじゃないかなとか、女性側も嫌よ嫌よといいつつノリノリなところとか、どうにもなんかロマンスを存分には感じにくいというか。日本人の、不倫浮気に対する異常な拒絶感覚がそこに蓋をしてしまうというか。

まぁ全体的に見れば、華やかで美しく見ごたえがあるのですが、内容がうーん・・と思ってしまう感じ。「抑圧からの解放」といってしまえば聞こえはいいのかもしれないですが、どうせ愛なんて時間がたてば冷めるんだし、本当に二人とも一時の感情でそんな選択肢とって後悔しないのかなとか打算的に思ってしまったり、たぶんそんな感覚があったから劇団四季版もすっかり忘れてしまっていたんだろうなと思ったり。

ミュージカルとしては、普通に面白いです。
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