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カード・カウンターのshuichiのレビュー・感想・評価

カード・カウンター(2021年製作の映画)
4.0
正直何を言いたい映画なのかは分からなかったし、ポーカーのルールも全然理解できなかったけど、単純に話が面白かった。

主人公が贖罪をするという点からキリスト的なテーマがあることはなんとなく分かる。オスカー・アイザック演じる主人公が魅力的だから飽きないで観れたんだと思う。この男が何をしでかすか分からない奴すぎて、ずっと緊張感があったし、邪推ばかりしてた。モーテルの家具にピッタリと白スーツをかけるのとか意味わからん。

ポール・シュレイダー監督の前作『魂のゆくえ』もそうだったけど画作りが凄くて、映像がありえないぐらい綺麗。刑務所の拷問シーンはVRみたいな視点だったし、ラース・フォントリアーやギャスパー・ノエの作品を観ているような気分になる気持ち悪さがあった。心を通わせるときにする定番のポーズがずっと続くエンドロールも斬新で好き。
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