くぅー

カード・カウンターのくぅーのレビュー・感想・評価

カード・カウンター(2021年製作の映画)
3.6
“やり直したい。”

»米国軍刑務所で8年間服役し、独学で「カード・カウンティング」と呼ばれるカードゲームの勝率を上げる裏技を学んだ男は、幽霊の如くカジノを゙転々としていたが、ブローカーの女性と出会い、さらに二人の男と出会って、ついに過去に対峙する決意をする。

はい、やはりギャンブラーの勝負ドラマと思って見始めることとなりましたが…うむ、ポール・シュレイダー監督で、あのスコセッシ監督が製作総指揮に納得。

そう、路線的には名作『タクシードライバー』に近くて…こちらはイラク戦争が背景にあり、賭け事のシーンは味付け程度にしてジワジワと復讐のドラマへと突き進みます。

うん、贖罪ってテーマも隠し味にあるのか、とにかくダークな雰囲気で、特に挿入歌たちが見事な重苦しさを醸し出す。

よって、展開から結末まで手に汗な派手さはないし、インパクトのあるシーンもないので…過去の闇にケリを付けるロードムービーを引き摺る様に見たい方にはオススメしますが。

なお、キャストでは、まずオスカー・アイザック…渋くてクールで、持ち味の眼差しにニヤリ。
タイ・シェリダン…妙味を披露。
紅一点のティファニー・ハディッシュ…いい味を出してます。
ウィレム・デフォー…出演シーンは少ないですが、流石の存在感。
くぅー

くぅー