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攻殻機動隊 SAC_2045 持続可能戦争のhokaのレビュー・感想・評価

3.0
‘89初出から35年。
’95のGhost in the shellがセンセーショナルだったのは、押井守監督のめんどくさいこだわりと、士郎正宗氏によるまるで未来を見てきたかの様な世界観とそのDetail、公安9課という国家権力というくびき内での活動、そしてAIと人類との境界という命題など、一般認識よりも余裕で数段階上の先進性が認められたからだと思う。

攻殻機動隊と3DCGとの親和性は高いと思うし、あらゆる映像化作品の中で、草薙素子は一番可愛いとは思う。

舞台をアメリカに移し、デフォルト、サステナブル等新しい外来語をはめ込み、まるで矮小化された意識高い系の戯言を見ている様な気がするのは何故だろう?
かくて時代を先取りした世界観も35年経ち、時代に追いつかれてしまったのだろうか?

時事を安易に組み込んだ事で、最大の魅力であった想像の飛躍が損なわれてしまった。

が、それは現在の攻殻機動隊に過大過ぎる期待を懸けてしまったこちら側の過失だとも思う。
新しい映像化作品が、観られるだけでも有り難いと思う事とする。
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