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ベアトリスの戦争のchiyoのレビュー・感想・評価

ベアトリスの戦争(2013年製作の映画)
4.0
2021/7/23
東ティモール映画祭で鑑賞。幼くして結婚した、ベアトリスとトマス。が、インドネシア兵の襲撃で山中での生活を余儀なくされ、ベアトリスの妊娠を機に投降。集落での生活はインドネシア兵に支配されているものの、初めのうちは割と穏やかな印象。ただ、東ティモール人の男性が集落から居なくなった後は状況が一変。女性だけでは為す術もなく、心身ともに凌辱され、インドネシア兵の子どもを身籠るのみ。それでも、産まれた子どもに罪はなく、純粋に子どもを慈しむ女性たちの姿が救い。終盤でトマスがベアトリスの元に帰ってくるものの、彼の正体を巡る女性たちの言動も興味深く、どちらに転ぶのかがなかなかの見もの。本作は、東ティモール人監督による初の長編映画とのこと。
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