とらちゃん

戦場のピアニストのとらちゃんのレビュー・感想・評価

戦場のピアニスト(2002年製作の映画)
4.7
ロマンポランスキー監督がアカデミー監督賞を取ったけど、捕まる可能性があるから授賞式に参加しなかった作品なのは有名な話で知ってました笑
監督自身がどう言う人間なのかはわからないのでそれは置いといて、この作品はマジで素晴らしかった。
ユダヤ人のピアニスト、ウワディスワフ・シュピルマンについての実話。
この作品では、兵士として戦争で戦ったり、ユダヤ人として反乱に参加して戦ったりするお話ではなく、ユダヤ人としてホロコーストを逃げ惑い、基本的に戦況を傍観するお話でした。
個人的には、戦争映画で主人公が戦わない映画は新鮮だった。

当時のユダヤ人に対するドイツ兵たちの行いがあまりに外道すぎて戦慄する。地面に数人のユダヤ人を寝そべらせて頭を撃ち抜くシーンとか。
絶滅収容所に送られるシーンでは、ウワディスだけたまたま逃がされて家族と離れるところは本当に恐ろしかった。
その後家族が出てくるシーンはありませんが、想像できてしまう。

そして、終盤のドイツ兵のホーゼンフェルトさんにピアノを弾くシーンは魂が籠っているかのような迫真の演技で凄かった。

ラストに再会シーンがない人はみんな亡くなってしまったらしいですね。
つまり、ほとんどの登場人物が亡くなったってことか。

2023.39本目
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