クーベルタンはな

モガディシュ 脱出までの14日間のクーベルタンはなのレビュー・感想・評価

4.2
ソウル五輪から2年後の1990年韓国は、国連への加盟を目指して多数の投票権を持つアフリカ諸国でロビー活動を展開。
ソマリアの首都モガディシュに駐在する韓国大使ハンも、ソマリア政府上層部の支持を取り付けようと奔走していた。一方韓国に先んじて20年アフリカ諸国との外交を始めていた北朝鮮も同じく国連加盟を目指しており両国間の妨害工作や情報操作が激化する中、ソマリア内戦が勃発する。各国の大使館は略奪や焼き討ちにあい、外国人にも命の危険が迫る。大使館を追われた北朝鮮のリム大使は、職員と家族たちを連れ、絶対に相容れない韓国大使館へ助けを求めることを決める。
2022年末の時点でも終わっていないソマリアの内戦だが、1991年、首都モガディシュは反政府勢力が押し寄せて大混乱。そこで対立している2国、韓国と北朝鮮の大使館員たちやその家族は協力し合い、国外脱出に挑んだ……。
最後、両国が必死の思いでイタリア大使館に逃げ込んで、ソマリア脱出できたと思っても緊急時協力しただけで、知らない人の振りしなきゃいけないのが辛かったな。もう一生会わないんだろうな。

2023376