韓国映画の円熟を
肌で感じる、熱い作品。
骨太で面白く
鑑賞後の満足感たるや。
エンタメを基幹産業・輸出産業とし、
国を挙げて育成に取り組んできた結果が
どんどんと花開いてる感、凄い。
今作もそのうちの一つ。
内戦が激化するソマリアで
全てが遮断された
韓国・北朝鮮の大使館員らが、
反政府の暴徒や
無秩序な政府軍からも命を狙われ、
危険に晒される中、
協力して国外脱出を試みる
実話に基づく物語。
凄惨な歴史事情をベースに、
強烈で目を覆いたくなる暴力描写
キレのあるアクション
昂まる緊張感
ほっとするシーン
ウェットな笑い
芽生える南北朝鮮バディの絆
苦い苦い両国の関係
が、描かれる。
そして素晴らしいのは
南北朝鮮事情を絡めることで伝わる
社会的意義。
どちらが良い悪いと断定しない脚本も
お見事でした。いや、まじで。