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健太郎さんのmadokaaaのネタバレレビュー・内容・結末

健太郎さん(2019年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

本作の監督ご本人からコメントをいただき鑑賞。
忖度なしでレビューさせていただきます。
ある一家の中に溶け込む謎の男「健太郎さん」。明らかに異質な存在であるこの中年男に対して必要以上に気を遣い生活する家族。
一体この「健太郎さん」とは何者なのか?「健太郎さん」の目的は?といったところが本筋。
世にも奇妙な物語を彷彿させるようなストーリーですね。
学生監督ということですが、荒削りながら35分の短尺でよくまとまってるなと感じました。
終始違和感を植え付けながらも真実が浮き彫りになってからのゾワゾワ感はなかなか。
ヨルゴス・ランティモス監督のオマージュ?みたいにレビューされている方も多かったですが、なるほどなー、、と感じました。
プロットや切り口は『聖なる鹿殺し』に似ていますね(『聖なる鹿殺し』観ている方はごめんなさい)。
とは言っても、日本人独特の感性の描写というか、ジメジメとした生っぽさが不気味で作風としては全く別のものに感じました。園子温監督の『冷たい熱帯魚』とかそっち系を彷彿させます。
これからの活躍に期待したい監督さんです。
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