ジュウベイ

ほうきに願いをのジュウベイのレビュー・感想・評価

ほうきに願いを(2021年製作の映画)
3.4
私の地元、栃木県の鹿沼市が舞台の作品と知り、観てきました。

鹿沼市で伝統的なほうきを作る職人。さすがにほうきの売れないこの時代なので、学習塾を副業として妻と娘を養っている。
近くに住む母娘は東日本大震災で被災し、宮城県石巻市から鹿沼に避難してきた。夫と離婚し、母がパートで生計を立てており生活は苦しいと知るほうき職人は中学生の少女を自分の塾で『月謝をタダで』通わせ、いろいろ世話を焼いている。
ほうき職人の実の娘は他人の娘を気にかける父親を不満に思っている。

…というビミョーな人間関係の中でストーリーは進行していく。震災で『あるトラウマ』を持つ少女。『震災離婚』。ほうき職人の想いを知り、次第に少女も実の娘も変わっていく。ずっと暗い雰囲気が漂っていてけっこうしんどかったけど、ラストシーンは爽やかで良かった。

やっぱりモロ師岡さんの演技力間違いない。喫茶店のマスター役の『伊嵜充則さん』久しぶりに見た!ドラマ『味いちもんめ』のとき好きだったなぁ☺️

舞台挨拶付きの上映回を観てきたのですが、主演の『和泉詩さん』間近で見たけど可愛かった〜😍
あと、この物語は実在のほうき屋のご主人の実話をもとに作られていて、ご主人は前立腺がんに侵されるがそれを克服し、現在もお元気です(私が観た回をそのご主人も観にきていて、監督さんから紹介されてました)