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インフル病みのペトロフ家のangelicaのレビュー・感想・評価

インフル病みのペトロフ家(2021年製作の映画)
4.5
「咳エチケットとは…」って私の頭の奥から終始聞こえてはくるのだけどww
夢か現か?!この言葉が真に迫る。不満不条理、暴力と鬱屈の合間に突飛なユーモアがあって。インフルエンザの熱に浮かされ、場所も視点も時間も入り乱れて目が離せない。だんだん絡まりがほどけて あぁ!…と思ったらまた幻想に巻き込まれる。
ロシアこの状況だし、国によって軟禁された監督ということですごく構えてたのだが、ほわ~んと不思議に儚く美しい後味だった。ポスター怖いけど怖くない。素晴らしかったな
そう、ポスターは触りたくもない嫌さ😁なんだけど、眼窩が窪んでるだけでw皆さん美男美女なのだわりとうっとりなのだそれこそダンスのようなラブシーン。
あと北国って男性もみんなもふもふニット着てて可愛いよね…と思ったらやたら全裸ね


試写会アフタートーク、ロシア文学者上田祥子さんの監督やロシアについてのお話めちゃ聞き入った。
殺意・暴力は人間がもともと持っているもの。幻想とリアルが融合する、閉じ込められた状況も示す。
00年代は混乱と共に自由があったはちゃめちゃな時代で、それを生きる人々を描くことが流行った。ソ連では出来なかったことだから。
その後プーチンが返り咲いて保守化。管理されてるし、ロシア資本では映画撮れない 資金が集まらない現状。



とにかく監督、俳優さん皆無事で、また作品を見せてほしい!次作のお題はチャイコフスキー!

2004年場面では、子供たちのヨールカ祭での仮装がスパイダーマンやソニック。席巻されてたのわかるね~
そういえば。2021年末の↑はリプニツカヤがインスタに上げてて楽しそうだったな。どうしてるのか…最後の更新が1/7で、鍵アカになってる…
(5/6追記)ストーリー投稿あった。
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