ヒロシニコ山

My Sweet Satan(原題)のヒロシニコ山のレビュー・感想・評価

My Sweet Satan(原題)(1994年製作の映画)
5.0
ヤクをパクった友達を殺害した若者リッキー・カッソ(通称アシッド・キング)の映像化。カッソをジム・ヴァンベッバーが演じており、線の細い青年であった実物とかけ離れたビジュアルが衝撃的。殺害シーンの容赦のなさは、これぞヴァンベッバー!な暴力映像。カッソ事件は80年代アメリカを席巻した、悪魔崇拝的イメージを有するカルチャーに対するヒステリックな批難…いわゆる「サタニック・パニック」の火に油を注いだ。かようなバックグラウンドもあり、カッソ事件は社会的な衝撃が大きく、劇場公開を目して『Ricky 6』なる映画も製作された。オリジナル版『フラットライナーズ』脚本家ピーター・フィラルディがメガホンを取った同作は、社会的影響を考慮してか、映画祭での上映後はビデオ化もされず、今尚お蔵入りの作品となっている。
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