kuu

ガンパウダー・ミルクシェイクのkuuのレビュー・感想・評価

3.8
『ガンパウダー・ミルクシェイク』
原題 Gunpowder Milkshake.
映倫区分 PG12.
製作年 2021年。上映時間 114分。
カレン・ギランが主演を務め、犯罪組織に立ち向かう女たちの死闘を描いたフランス・ドイツ・アメリカ合作バイオレンスアクション。
3人の図書館員をカーラ・グギーノ、アンジェラ・バセット、ミシェル・ヨー(彼女たちが演じる3人のキャラは、青、緑、赤の服を着てましたが、これは眠れる森の美女の妖精ゴッドマザーをイメージしているんじゃないかなぁ。)、他にサムの母をレナ・ヘディが演じた。
監督・脚本はイスラエル出身の鬼才ナボット・パプシャド。

ネオンきらめくクライム・シティ。
暗殺組織に所属する凄腕の殺し屋サムは、ターゲットの娘エミリーを匿ったせいで組織を追われ、命を狙われてしまう。
次々と送り込まれる刺客たちを蹴散らしながら夜の街を駆け抜けるサムは、かつて殺し屋だった3人の女たちが仕切る図書館に飛び込む。
女たちはジェーン・オースティンやバージニア・ウルフの名を冠した武器を手に、激しい戦いへと身を投じていく。

今作品は、かつてのタランティーノの名作に勝るとも劣らない数少ないタランティーノ監督にインスパイアされたギャングスタムービーの一つと個人的には思います。
クエンティン・タランティーノは、この監督の前作『オオカミは嘘をつく』(2013年)を賞賛しており、巨匠自身がお墨付きを与えている。
今作品はワイルドかつ独創的で、とても面白かったっす。
今作品は、なによりも生き生きとしていて、ウィットとオリジナリティに溢れ、燃えるようなアクションと巧みなギャングのキャラがおり、かつてのタランティーノのどの作品にも見劣りしないかなぁと。
さらに良い点として、関わった全ての俳優による素晴らしい演技、素晴らしいノワールの装飾とセット。
古いギャングスタの決まり文句の素晴らしいパスティーシュ(作風の模倣)。
素晴らしいタランテーノ風音楽。
オリジナル脚本と善き台詞。
個人的には好みの作品やったしいいことずくめでした。
また今作品は、遊び心とウィットに富み、独創的な作品です。
今作品は、時折ばかばかしいとこは否めませんが、ばかばかしさを意図してると思うし、そのばかばかしさが、また非常に機知と独創性をもって実行されているしメチャクチャ楽しませてくれました。
kuu

kuu