しろみさかな

梅切らぬバカのしろみさかなのレビュー・感想・評価

梅切らぬバカ(2021年製作の映画)
3.3
自閉症でいうと、やっぱりわたしはレインマンが好きで、ダスティンホフマンは流石だなぁと思ってしまいます。塚地も良かったけど、やっぱりコントに見えてしまうし、どうしてもリアルには見えなかったのです。一方で加賀まりこさんは本当に素晴らしかったです。深みのあるいい感じの演技で、過保護なのに嫌な感じに見えない演技でした。
やっぱり自分も電車で奇声を発している方やちょっと不思議な動きをしている方を見ると、じろじろ見てしまうところがあるなぁと思います。それでも、生活が脅かされるとは思いませんけど。悲しいかな、人間は自分が普通で、自分中心に世界が回っているって思い過ぎているのかもしれませんね…。ちゅうさんだってしっかり働いて生きているんですから、彼にだって人権はあるのです。馬に怖かったねぇと言うあの女性が、滑稽でなりませんでした。
しかしながらとても短くて、いい感じに話が進んできていたのに終わってしまったのが、少し残念でした。結局のところ何が伝えたかったのか、少しメッセージ性に欠けたかなぁと思いました。でも加賀まりこさん素敵だったので是非。
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