ホッピーはっぴいしあたーにて。(以前BSSTOで観て2回目)
自分の意志でコントロールできない叫び声、しかもそれが周囲を不快にさせる罵詈雑言だったら、どれほどつらいことだろう!自暴自棄になるばかりか、自殺したくなるかもしれない。毎日が、一瞬一瞬が、地獄だ。
本作は言葉少なに、でも的確に、そうした苦悩を描いている。
そして、悩みながらも娘と一緒に強く生きていこうとする母親を描いている。ラストシーンは涙なしには観られない。二人の表情のアップが、ぐぐっと胸に迫る。
事情を知っていても対応が難しいことなのに、知らないって本当に残酷。
彼女を誤解し遠ざけ傷つける登場人物たち、私もその一人だ。
ずっとそのことを心にとめていたい。