りあ

ステキな金縛りのりあのネタバレレビュー・内容・結末

ステキな金縛り(2010年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

⚫︎登場人物
主人公弁護士 宝生ミエ(深津絵里)
被告人の証人 更科六兵衛(西田敏行)
ミエの上司 速水悠(阿部寛)
     日野風子(竹内結子)
歴史学者、更科六兵衛の子孫木戸健一(浅野忠信)
検察官   小佐野徹(中井貴一)
ミエの父親 宝生輝夫(草彅剛)
     裁判官(中村靖日)
     段田譲治(小日向文世)

⚫︎あらすじと結末

失敗続きで後がないミエが担当したのは、とある殺人事件。被告人は無実を主張、完璧なアリバイがあるという。なんと、事件当夜、旅館の一室で金縛りに遭っていたのだ。無実を証明できるのは、一晩中彼の上にのしかかっていた落武者の幽霊だけ。エミはその幽霊六兵衛を証人として法廷に召喚される。しかし、この六兵衛、すべての人に姿が見えるとは限らなかった。しかもエミの前には、一切の超常現象を信じない、敏腕カタブツ検事小佐野が立ちはだかり…。人生のどんずまりにたたされたダメダメ弁護士と、421年前に無念の死を遂げた落武者の間に生まれた奇妙な友情。果たして彼らは、真実を導き出す事ができるのか…。

・六兵衛に証人になってもらうため現場の部屋にむかう
・六兵衛を上司に引き合わせる
・裁判所で存在を認めてもらう
・六兵衛の供述の是非を問われる
・見える人見えないの違い
・徐々に症状が悪化していく上司
(ボスが死にかけの時に段田さんに言伝を頼むミエ。証人に風子を連れてきて欲しいと頼む。六兵衛が鈴子を見つけられなかったのは死んだのは鈴子じゃなく風子だったからだった。)
・吾郎と別れたかった鈴子が姉を殺し風子になりすましていた事が真相だった。
・被告人が無罪になり見事弁護をやり遂げたミエ。
・六兵衛の汚名も書き換えられ墓も立ててもらう事に
・六兵衛がお父さんを連れてきたが見えなくなっていたエミはハーモニカを通じて会話

⚫︎感想
多分10回以上は観てる映画。
最後姿が見えなくてもそこにいるのがわかるっていいなぁ。最初は、見えなくなった時は猫の宅急便でジジと会話できなくなったシーン並みにショックを感じたけど。とにかく好きな場面が多くて繰り返し見ても飽きない。西田敏行さんの六兵衛役がチャーミングでツボに入った笑いの演技がうますぎてほんとに笑える。小佐野が死んだミエの上司に「向こうの世界はどうだ?」と聞いてるのなんか笑える。最後のシーンの法定画家の絵も素敵!


⚫︎まとめ
落武者の幽霊六兵衛の証言をもとに裁判を行い、罪をきせられた被告人の無実を証明する話。見える人が限られた実体のない落武者の証言を信じてもらえるか?六兵衛が息を出せる事を思い出したミエはハーモニカの音を使って六兵衛の証言を伝えていく。歴史書に書かれている六兵衛の事柄から発言の是非を問う等痛いところをついてくる検察官小佐野。六兵衛は無実の罪によって打ち首になった歴史があり、それを無念に思っていた。被告人の無実の証明、六兵衛の歴史の誤った記述の改正、宿敵である検察官小佐野とのバトル、エミの父親とのあたたかいやりとりがメインテーマ。そこに、甘いものが異常に好きで医師から注意されてる上司のシュールな行動、ひょうきんな六兵衛の性格がもたらす笑い、出てくる個性的なキャラ、クールな小佐野の見せる一面の意外性が合わさって、最高に楽しく笑えて感動できる物語になってる。
元気になりたい時にオススメの作品。

⚫︎好きなシーン
・六兵衛を送っていくタクシーの中での運転手との会話
「落武者ってどうしてそういう頭なんですか?」
「もうしわけないが、私は落武者じゃありませんから。これでも毎朝セットに一時間かけてるんだ。」
「がまんできないんですか?」
「できれば何か腹に入れたい気分ですね」
このタクシーの運転手さん落武者が見えないから自分と勘違いして会話してるのウケるw
「私は落武者じゃありません。」って言った後六兵衛が吹き出すのも面白いw

その後ファミリーレストランで真剣に涙ながらに注文するシーンの顔wウエイトレスから落武者が見えないからミエが一人で喋ってるように見えるのがシュール

六兵衛の事が見える男性客が六兵衛を見た後驚きの表情を浮かべて叫んだ後、タクシーの運転手見てから再び叫んで逃げるシーンも最高!!

・六兵衛がエリの上司(阿部寛)と接近して見つめ合ってるシーン
これ撮影時大変だっただろうなぁw
あんなに接近してたら私なら吹き出すww

エリが上司の前で見えない六兵衛に語りかけて手で促すシーンもシュール。

上司が医師に止められてるのにチョコ食べてた事、タップダンスをしてた事を見破られようやく上司も信用する。

・「尋問に入る前に私に少しお時間を頂きたいのですが…」
と言って阿部寛が渾身のタップダンス
これ爆笑🤣🤣
その後の「意義あり…。裁判長、今のタップは本件と何の関係もありません」と真面目な顔で申し立てする中井貴一。
裁判長の「え〜そうなの?!」も面白い。てか裁判長可愛い。
一連の流れ最高すぎ。

・ミエが六兵衛の真似して喋るシーンw
言葉遣いも六兵衛のまねして侍の喋り方w
それにすぐ異議申し立てする小佐野。
「これは単に弁護人の一人芝居です」

・小佐野の愛犬ラブと戯れ合ってるシーン
感動的なのに、見えない店員が小佐野をヤバい人のように冷ややかな目で見つめ、ミエがなんなんでしょうね?みたいなポーズとってるのが笑える😆

・六兵衛を強制送還しにきた長官に小佐野が意義を言うシーン
「私が脅迫に屈するようは男に見えますか。」
「我々は敵ではない。真実を求めるという意味ではむしろ味方同士だ。我らの本当の敵は真実を隠そうとする者達です。」
カッコい〜!それでこそ弁護士!

・犯人に雇われた胡散臭い霊媒師を長官がひと吹きで吹き飛ばすシーン
小日向さん、こういうクールな役も似合う!白スーツに白ハットがクール!


・六兵衛が子孫であり歴史学者木戸が庇ってくれたのに対し、六兵衛の首をはねられた裏切りの歴史から信用できないと言い張る小佐野。六兵衛が苛立ち小佐野に切り掛かるシーン
周りから見えてなくて小佐野の一人芝居みたいに見えてるのが笑えるw
それを描きだす法定画家

・「私、姫じゃないから」→見周り警官
「お芝居の練習してるんです」ww


⚫︎メモ
登場する映画
「スミス都へ行く」「素晴らしき哉人生」

アルプスいちまんじゃく
(ヤンキードゥードゥル)

深津絵里、西田敏行が歌う挿入歌
One In A Blue Moon
りあ

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