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名探偵コナン 漆黒の追跡者(チェイサー)のytのレビュー・感想・評価

3.5
シリーズ第13作目。5作目の”天国へのカウントダウン”以来2度目となる黒の組織が登場。劇場版13作目にしてコナンと宿敵である黒の組織の対決が観れる作品でもある。また事件の規模が大きいこともあり様々な県の警察が集う作品でも有名。前作よりも更にシリアスで大人な作品に仕上がっている。本作も、第33回日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞を受賞している。

[あらすじ]
→東京、神奈川、静岡、長野で同一犯と思われる殺人事件が発生する。コナンはその広域連続殺人事件の捜査会議に、”黒ずくめの組織”のメンバーが紛れていることに気づく。その後も危険を承知の上、コナンは1人で事件の捜査をしていき……。

[レビュー]
・黒ずくめの組織が事件に関わってくるだけあって、シリーズではトップクラスのサスペンス・ミステリーに。事件の鍵を握るのは麻雀牌だったりと、子供向けとは思えないシリアスな大人向けの推理映画となっている。今までのアクションやラブコメ展開とは違った味のコナンを楽しめる。1つの大きい事件に2つの物語が展開されていくのも面白い。

・物語は事件を中心にかなり長い時間をかけて描かれる。そのせいか、犯人が分かった時の爽快感は良いものの、この人?感は否めない。犯人が行った犯行もかなり緻密かつ高度なもので、これは観てる子供は分からないだろうなと感じる。作品を通してコナンが1人で行動するシーンが多く、その行動も事件に対してのものなので全体を通して静かな印象だった。

・ラストシーンのコナンの演出も、どこか5作目の”天国へのカウントダウン”を彷彿とさせるような描かれ方に。だがいくらラストのアクションシーンだからって、あれはやりすぎじゃあありません?笑。蘭の機敏さもちょっと笑ってしまった。

・そして何より1番ツッコミたいのはゲスト声優のDAIGOよ。申し訳ないが下手すぎる。いくらスペシャルゲストとはいえ、もう少し練習させるべきじゃなかったのか?良い雰囲気だったのに、DAIGOの声で若干萎えてしまった。

👉これまでのシリーズでは1番と言っていいほどのサスペンスストーリー。蘭の動体視力とDAIGOの声さえまともであればより高い評価だっただろう。
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