手の込んだ同人誌
🐌ドラゴンボール劇場作品
🐌過去作ネタの応酬
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クライマックスの戦闘シーン以外が面白い。
レッドリボン軍はレトロドラゴンボール(いわゆるサイヤ人編より前)の産物で、それが敵として登場するだけでも、この作品が原点回帰に挑まんとするものである…という制作の姿勢を了解できる。
レッドリボン軍の残党2名とドクターゲロの孫が手を組むところを皮切りに物語はスタートするのだが、この3人がすでにキャラとして面白い。残党2名は、アホなボスとそれに従順な右腕という形で登場するのだが、台詞の応酬はまるでコント。しかも舞台装置を駆使した場転や演出もすごく華麗で、この3人の登場シーンだけでもちょっとした短編アニメーション作品として成立するほど美しい。
そこから、ピッコロさんがレッドリボン軍に潜入してゆくところへ展開するのだが、その潜入フェーズも面白い。潜入というシチュエーションの抑えるところは抑えながらユーモアもあって、ドラゴンボール”らしさ”も意識されつつでテンポがすこぶる美しい。この辺りに出てくるレッドリボン軍のモブですらキャラとして魅力がある。
この辺りの流れがあまりに綺麗なので、クライマックスの単なるファンサービスの応酬はむしろ白い目で見てたこけしです。
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🐌まとめ🐌
鳥山明先生は元々ギャグみたいな作風がお好きで、この映画の魅力はまさしく鳥山明先生の望むドラゴンボール像であるように思える。